ED71の製作
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・この鉄道模型社製のED712次型は、入手は今から40年ほど前の大阪のある模型店で委託品として販売されていたところを、台車がED70の台車だったことで少し安価に入手することができました。 この2次型の発売が1965年だそうですので、発売されてからは56年が経った老齢の製品ということになります。 ・製作の方針は、5月に完成させたカツミ製ED70と同様に、製品のオリジナリティを残しつつ(=原型を変えるような 大きな加工は行わず)、現時点でのレベルでディテールを備えることとします。 ・また作成にあたっては、特定機を目指さず標準機的な感じとします。 ・作成するにあたっては、先に製作したED70を参考にしました。主なポイントは以下の通りです。 ・ まず経年劣化の恐れから、半田部分の再補強を行いつつ製作します ・ 正面の足りない手すり類の追加 ・ プレス製の電暖表示灯の取替 ・ テールライト部分の取替 ・ 屋上に実物同様屋根板を作成し、この上に機器類を取り付ける ・ 屋上機器類の精密化、元々の碍子は全て取替6段で統一する ・ パンタ台、碍子台の設置 ・ 水切りの追加と、ランボードを作成 ・ スカートには連結栓、エアホースを設置 ・ 手すりは0.3mmで統一する ・ 床下器具はアダチ製に取り換える ・ 動力はMPギアとする ・ MP化することでウェイト不足になるため、床下器具の空間にもウェイトを追加する などです。 ・作成開始は2020年で、部品を揃えつつ製作し、完成は2021年11月15日です。 |
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・レストアする前の状態で、前面の手すりなどなく、屋上も現在の製品レベルからは見劣りします |
・動力はインサイド式の2Mでウェイトもそれなりに入れておりました |
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◎最初に正面の加工に取り掛かりました ・正面手すり穴の設置 ・ドアに厚みを持たせる ・テールライト部を小さくする、などです |
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・一旦本体から外して、手すり穴の設置、厚みを持たせるためドアの裏面に真鍮板を貼付る |
・テールライト部の穴は2つのパイプを使って狭くします 正面ドアにはライト掛けとヘッドマーク掛けを設置します |
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・テールライトの穴は5ミリほどあって2本のパイプで3ミリまで縮めます |
・妻板は本体に再び半田付けして、おでこに段差があるため半田を盛って修正、同時に半田の劣化を考慮してひさしなどに再度半田付けし直す |
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・車体が出来上がって、屋上部(ランボード、屋根板)の製作に取り掛かります |
・屋根板を貼り付け終えて、屋上機器の取付穴位置を決めます |
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・ランボードの裏側に屋上への取付”足”をつけたところ |
・屋根板とランボードの隙間を0.5ミリで設定し、位置決めをしているところで、ランボードの位置決めが決まった後、水切りを貼り付けた後ランボードを貼り付けます |
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・ランボードを貼り付け、信号煙管、ホイッスルカバー、屋根板への吊環、パンタ台や碍子台を取り付け全ての屋上機器を並べてイメージの確認をします |
・おでこ周辺の修正部分で、かなり半田が乗りました |
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・右の避雷器には足を4本取付け、名称は不明ですが一次型には無い左の機器をどう作るかに時間がかかりました | ・上から3ミリ(13ミリ角)、0.2ミリ(14ミリ角)、2ミリ(12ミリ角)の真鍮板を切り出して作成、2ミリ厚の下面は屋根の傾斜に合わせて削りました |
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・碍子の取付穴を空けて、避雷器とともに屋上に置いてイメージを見ます |
・屋上のイメージが固まって、別付けの屋上機器類の塗装を行います、はじめに銀を吹いて、白部を手塗りします |
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・一方床下器具、台車、ウェイト台座を床板と同色に塗っておきます |
・車体の塗装は赤を吹いた後、マスキングして艶消しの黒を吹きます |
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・床下部はスカートを取付、カプラーの高さを見て取付台を作成、床下器具とその中に追加したウェイトを置いて具合を見ます |
・続いてMPギアを組んで動力の調整をします | |
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・碍子を白色で一気に吹き、床板を艶消し黒で吹きます | ・連結栓、エアホース、ステップなどを取付け、スカートを灰色で吹いた後、ホースを艶消しの黒、白と手塗りします ※ステップは他のスカートから取り外してつけたもの |
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・屋上の配線を行い、タッチアップも終え車体が完成した状態(1位側) |
・同じく2位側 |
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・試運転で念願の20系はくつるの編成を牽引しました |
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〇製作にあたっては、 TMS製作記事はじめネットの画像などを参照させていただきました。 ここにお礼申し上げます。 |
●主な使用パーツ | ||
パーツ名 | メーカー名 | 用途など |
0.3mm真鍮丸線 | KSモデル | 手すり、屋根上吊環 |
0.4mm真鍮丸線 | KSモデル | 屋上導線 |
0.5×0.4真鍮帯板 | KSモデル | 屋上水切り |
パンタグラフ(PS−100) | IMON | |
0.2mm厚真鍮板 | 屋根板 | |
パンタ台 | アダチ製S210 | |
ドアハンドル | エンドウ#2761 | |
パンタ用6段碍子 | IMON | |
ホイッスルカバー | エコーモデル#3612 | |
電暖表示灯 | ボナファイデPH−044 | |
ナンバー・メーカー銘板 | トレジャータウン#8081-11 | ※銘板はトミックス製を流用 |
テールライト | エコーモデル#3610 | |
ED71用床下器具 | アダチ製 | |
連結栓 | ニワモデル | |
エアホース | エコーモデル#3603 | |
MPギア | エンドウ#6111 | |
●塗料 | ||
プライマー | アサヒペン | |
サーフェイサー | タミヤファインサーフェイサーL | |
車体赤 | ジェイズ#20赤2号 | |
屋上 | タミヤ#TS−63NATOブラック、TS−30シルバーリーフ | |
床下・台車 | タミヤ#TS−6艶消し黒 | |
碍子 | ジェイズ#41白3号、タミヤ#X−2白、#XF−1フラットブラック | |
スカート(灰色) | ジェイズ#21 | |
窓周りHゴム | タミヤ#XF−66ライトグレイ |
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