ワキ1000編成の製作         

since:2013/10/15

   
子供の頃の大昔に見た印象深い短い車長のボギー車ワキ1000をいつか作りたいと思っていました。
ぜひEH10に牽引させる20両ほどの専用急行便に仕上げたく、バリエーションのあるホビーモデル製を2011年末に購入しました。
しかし、いつものことながら一通り見渡して製作の方針を考えて行くと少し憂鬱になったり仕事を抱えていることもあって中々捗らず、手をつけない期間が出来たりして1年半ほど掛ってやっと完成しました。


編成構成にすべく購入したのは、
  ワキ1000 二次型(リベット車体、ホビー#21) 14輌
  ワキ1000 三次型(窓なし、ホビー#22)      2輌
  ワキ1000 四次型(リベットなし、ホビー#20)   4輌
  ワムフ100 二次型(ホビー#21)           1輌 の21輌です。

プラ製なのでプラモデル感覚で製作できるのですが、細かい部品が多く、しかもわれやすい細かな部品が多いことや輌数が多いことで大変でした。

方針は、
  台車(台枠のみ)は製品の中にプラ製が入っておりますが、鉄製の板重りを使っても重心が高い気がしましたので、
  安定性を高めるため日光製のTR-41(ワムフはTR-20)にすべて替えております。
  オレンジの帯は2.5ミリ幅で塗装する。
  塗装は帯以外は艶消しの黒ですが、屋根はスエード調、ベンチレターは黒、とします。
     ・車体、床下、ベンチレーター 艶消しの黒(アサヒペン多用途水性スプレー)
     ・車体帯              グリーンマックス製3黄かん色
     ・屋根                ジェイズ製スエード調艶消し黒

  ナンバーは実車データをインターネットから探し出し、出来るだけ実車ナンバーに近づけましたがすべてではありません。
  プラモデルのようにデカールが入っていますが、出来るだけインレタを活用するがこれもすべてではありません。
  インレタはくろま屋製に加え、KATOやトミックスの貨車の余りを利用しました。
 

 
 
①組み立ては基本的にプラモデルと同じですが、プラモデルと違うのは
常に触れるので壊れにくくする作り方をしなければいけません。
車体の角(白色の縦棒)にはプラ角材を補強材として接着しています。
   
②車体を組み上げた後は、塗装しますが、まず帯であるオレンジを吹き付けます。

ここでうっかりしたのは、購入したスプレーですが発売されてかなり日が経っていたようで、持った時にはすこし軽いかな、と思ったのですが吹き付けてみて見事に当たりで、粒粒が出ました。中身が蒸発していたのです。購入する際には商品が回転していると思われる販売店で購入しなければならない教訓でした。
今までの分は仕方ないのでそのままで良しとし、残りは新たに購入してきたもので吹き付けを終えました。同時に瓶入りのオレンジも用意しておきます。
     
 
 
③オレンジの塗装の後にオレンジの帯部分にマスキングして黒を吹き付けました。
マスキングに際しては後工程である、オレンジと黒の境目の補修を前提にして行いましたが、なかなか思い通りにはならないのも経験上でわかっていることです。
   
④帯のタッチアップを行います。塗装が浸食している箇所にマスキングして補修します。ピンセット、ナイフ、などを駆使して作業しました。
     
 
 
⑤ 車体がドアで凸凹しているのに加え、リベット付きの車体もあって、結果的には同じ車両に何回も補修を行うことになりました。全行程の中で一番気を使って、時間がかかるところでした。
   
⑥1両当りの手すりは、車体表側に3種類8本、車体裏側は2種類6本、妻側に片側で2種類3本あり、20輌のワキだけで5種類400本になります。全て0.4ミリの真鍮線で自作しました。
手すりは塗装の工程がすべて終わって塗装をして、挟む面にマスキングテープを貼って手すりの塗装がはがれないようにしたニッパーなどで一つ一つ車体の穴に差しこんでゆきます。
 
     
 
 
⑦車輛は基本的に艶消し黒一色と、単調になるのが嫌で、屋根はスエード調で吹き、ベンチレーターは艶消しの黒のままとしました。
   
⑦レタリングは、元々製品に入っているデカールと、他社の貨車製品を出しているメーカーの余りのインレタ、くろま屋などのインレタなどをフル活用しました。この車体(名1099)は「▲ワキ」と車番、「急行便」、管理局名、全検標記などがインレタ、残りはデカールです。
 
 
●その後の運転会で、この時はEH10が間に合いませんでしたが披露となりました。 
 

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