EF80の製作         

since:2020/10/2
 

・およそ半世紀前、鉄道模型社のEF80を入手して以来、棚の肥やしとなっておりました。
 
・製作のきっかけは、友人がEF80を所有したことで、ここでやっと火が付きました。
 
・製作開始は2018年4月で、完成は今年の5月で当初予定の運転会に間に合わせようと頑張りましたが、
 コロナ禍で運転会ができず、初お目見えは8月の運転会でした。
 
・製作にあたっては、一次型で機種を特定せず、模型社のスタイルは維持しつつディテールは
 半世紀後の現在のレベルにしたい、ということをコンセプトに製作を目指すことにします
 
・ディテールについて具体的には、屋上機器類の精密化、水切りの設置、電暖表示灯の設置、
 手すりの0.3mm化、スカート周りの再構成、台車ブレーキシリンダーの大型化、車輪プレートの
 ボックス化、などとなります。
 
・動力は軸距が特殊なためインサイド式のままとし、缶モータによる2Mで牽引力があります。


・屋上屋根板がパンタ部分に半分しかかからないため、
 一旦剥がし両端をカットします

・車体はお面とのパーテーションに段差があり、その他の部分も
 へこんだ箇所などもあって、ヒゲを外した後半田で補修します
 (半田の経年劣化の対応を兼ねています)
 
・両端をカットして短くなった屋根板を再度貼り付け、段差を考慮してパンタ台を貼ります
・水切りはランボードの内側にあるため、ランボードも剥がして新たに作り直し水切りを貼った後に取り付けます
・ランボードは一枚板で、途中に切り込みを入れたものとしています
・屋上機器は新たに作成できないものはそのままとしました
・サイドのフィルターは手を付けずそのままにしました

 
・台車についているブレーキシリンダーは小さいものが付いていたため手持ちの少し大きなものに付け直し、その際シリンダーから出る棒も付け台車裏に半田で付け補強を兼ねています、出来上がりは少し大きかったか、と思いましたが、存在感を示していると思います
 
  ・この機関車で一番気になっていたのは貧弱な床下器具で、何とかしたいと思いましたが、実際の詳しい画像が無く台車間を埋め簡単なディテールが施せればと、ある程度のところで納得しております
・図面を描いて細かく板を切り取り5つの箱を組み立てました

 
・一旦台車を取り付けた床板に仮組しました
・台車にあたるかなど、チェック事項をあらかじめ確認しておきます

 
・仮組テスト後、5つの箱を組み立て、床下への取り付け板を付けたところ
 
・出来上がった床下器具2つを取り付けたところで、まあまあです

 
・こちらは左の反対側
・これは床下周りの塗装を終えた時点での取り付けイメージで台車の当りはありませんでした
※黄色のマスキングテープは台車が触れるときにキズが付かないように保護しているものです

 
・スカートには新たに左右の連結栓(左=開、右=閉)の穴を開け取り付け、連結器の左右にも”支え”を作成しました
・ブレーキホースを3本付けた後スノープロウを取り付けます
 
・車体の塗装で、ローズピンクを吹いた後、ピンク部分をマスキングして艶消し黒を吹いたところです ・艶消し黒を吹いてマスキングテープを取り除いたところで、きれいに塗りあがりました
・屋上の機器もすべて艶消し黒となっているため、必要な個所を後日手塗りすることになります

 
 
・つまようじに刺した碍子には白を塗り、一体で塗った際に隙間ができるのを嫌い別付けにした機器類に艶消し黒を塗ります

  
・屋上機器と別付けのパーツの碍子部分に白を手塗りします
 
 
・すべて塗り終わり、導線や帯板などを貼り終えたところ
 
・手を付けて約2年かけてやっと完成しました

・レイアウトでの運転は、2020年8月の運転会で12輌の”ゆうづる”を楽々牽引できることを確認できました
      
 ●主な使用パーツ     
パーツ名 メーカー名 用途など
0.3mm真鍮丸線 KSモデル 手すり、屋根上吊環
0.4mm真鍮丸線 KSモデル 屋上導線
0.5×0.4真鍮帯板 KSモデル 屋上水切り
パンタグラフ(PS−19) 天賞堂
0.3mm厚真鍮板 床下器具
無線アンテナ
屋上碍子(6段) IMON
パンタ台(低・高) 天賞堂
空気遮断機 ニワモケイ
計器用変圧器 ニワモケイ  
ドアハンドル エンドウ#2761
ナンバー・メーカー銘板 トミックス残パーツ
電暖表示灯 ボナファイデ  
連結栓 ニワモケイ
テールライト エコーモデル#3610  
エアホース エコーモデル#3603他  
スノープロウ アダチ
ボックス車輪 エンドウ
 ●塗料
プライマー  アサヒペン金属用  
車体(ローズピンク) ジェイズ”2”
屋上、台車(共に艶消し黒) タミヤNATOブラック”TS−63”
碍子 タミヤ白”X−2”  
スカート(灰色) ジェイズ”21”
窓周りHゴム タミヤスカイグレイ”XF−19”
     
〇製作にあたっては、  TMS製作記事はじめ雑誌類、ネットの画像などを活用させていただきました。ここにお礼申し上げます。

 

 


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